中国地方最大の産地・高梁市
気品あふれる大輪の花を咲かせる「芍薬(しゃくやく)」。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」なんて美人の形容詞にも使われる美しいお花ですね🌸✨
実は高梁市は芍薬の中国地方最大の生産量を誇っており、市を代表する特産品の一つなのです。芍薬農家さん以外でも芍薬の植えてあるお宅は多いかもしれません。そういえば私の実家にも咲いています。
高梁市ではピンク色の「華燭の典(かしょくのてん)」と白色の「ラテンドレス」を中心に、毎年5月上旬ごろに出荷が始まり、中下旬に最盛期を迎えます。

高梁といえば?
ところで、高梁市の観光地といえば外せないのが「備中松山城」。臥牛山上にそびえ、秋には雲海に包まれることから“天空の山城”とも呼ばれる高梁が誇る現存のお城です🏯
その備中松山城の南麓には、白壁の続く武家屋敷通りがあり、「旧埴原家(はいばらけ)」、「旧折井家(おりいけ)」という二つの武家屋敷が公開されています。畳やムシロ敷きの部屋に釜戸、お駕籠…と往時の姿を残すお屋敷は、まるでモノクロの世界のよう。シックな世界で古き良きを感じます。


武家屋敷が彩られる
その武家屋敷では毎年、芍薬の開花に合わせ5月中旬から下旬にかけて「武家屋敷から花便り」と題して芍薬の展示が行われています。令和7年度も5月16日(金)から25日(日)までの10日間、開催されました。情趣ある日本家屋と華やかなお花のコラボもこれまた素敵!お屋敷のいたるところに芍薬が飾り付けられ、なんだかモノクロの世界がカラーの世界になったような、そんな気持ちになりました✨



城下町の周遊も芍薬とともに
そして、武家屋敷から少し歩くと「頼久寺(らいきゅうじ」)というお寺があります。こちらでも「武家屋敷から花便り」の会期に合わせ芍薬が飾られていました。こちらのお寺は作庭家・茶人として有名な小堀遠州のお庭があり、サツキの大刈込が見所です。タイミングによっては芍薬の展示と同時に楽しめるかもしれませんね!

お花に癒され足も進む
頼久寺からまた少し歩くと「高梁基督教会堂(たかはしきりすときょうかいどう)」があり、ここも会期に合わせ芍薬が飾られていました。今までの日本建築とは違い西洋風の建物にも芍薬は似合います。どんな場所でも変わらず美しい…お花があるとその場が華やぎます。お花は見る人を癒してくれますね😊

おわりに
高梁市の特産品「芍薬」が彩る期間限定の美しさ、伝わりましたでしょうか??
備中松山城へ来城の際には城下町の散策にもぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
芍薬は期間限定ですが、それ以外の季節も城下町の風情が感じられて足が進みますよ!
ゆるーく、のんびり、ぶらぶらと『ゆるたび』のお手伝いが出来たらうれしいです♪

次回の開催情報は高梁市観光協会のHPをチェック!